レイト：2008年、家庭崩壊やいじめなどの社会問題を、絶望を抱え込んだ身も蓋もない言葉で綴った「明日など来るな」でデビュー。同作は音楽誌「REMIX」の2008年ベストディスクにもランクイン。「FUJI ROCK FESTIVAL ‘09」出演を経て、これまでの活動の集大成であるベストアルバム「真っ黒な光」を、2014年に発表。

アンセル（ANCELL）：2009年「CELLFISH」、2012年「突然変異体」と、自主制作でのリリースを経て、2014年「絶滅危惧種 -デブリの群れが僕をつらぬく」を全国リリース。特に才気溢れるストーリーテリングと、ラップとポエトリーリーディングのコラボレーションは評価が高く、NAVER「聴いてほしいポエトリーリーディング10選」にも選ばれる。観音クリエイション氏のアルバム「明響詩水」「心白」にも参加。
 

そんな二人が、2015年に10周年を迎える渋谷の日本語ラップイベント「Systematic Night」で出会い、徐々に活動を共にするようになった。ネガティブな感情で溢れていたレイトの作風から、アンセルを始めとする仲間達との出会いを経て、本作へ移り変わっていく様子にも注目して欲しい。底抜けに明るいパーティーチューン「覚醒ファンタスティック」、
閉塞感のある現代社会、不条理な闇の向こう、夢を掴むための覚悟を歌う「奴隷のナイフ」。
夢へ向かい、自分で明日を切り開く事は誰にでもできると歌う、Meisoをfeatした「Go Ahead, Make My Day」。ネガティブな曲へ共感してくれていたリスナーにも届けたいという気持ちが伝わる。非常に聴きやすく、万人受け間違いないが, この2人が歌うから, とても深い。是非聞いて欲しい。